コラム

資産運用を1,000万円を用いて始める場合の方法(種類)や注意点を解説します

ただ貯蓄するだけでなく、資産運用したいと考えている人も多いでしょう。1,000万円を資産運用するにはどうすればよいのでしょうか。この記事では、資産運用の方法について検討している人に向けて、資産運用の種類や注意点などを解説します。初心者におすすめの資産運用なども紹介するので、ぜひ参考にしてください。

資産運用、貯金額1,000万円を超えたタイミングでの検討は必要か

資産が1,000万円あれば、ほとんどの金融商品への投資が可能となります。運用できる幅が広がるため、貯蓄以外の資産運用をしていないのなら、他の運用を考えるよいタイミングかもしれません。ただし、ペイオフにも注意して資産分散を検討する必要があります。この記事では、資産運用方法の例として、1,000万円の貯蓄の活用方法について解説します。

資産運用が重要な理由とは

資産運用とは財産を運用することで、貯蓄を増やす目的と株などで資産を増やす利殖目的にわかれます。子どもの学費や老後資金など、さまざまな理由で資産運用をはじめる人も多いでしょう。また、老後資金2,000万円問題でも資産運用が話題になりました。

以前は、銀行に預けているだけでお金が増えましたが、現在はほとんど増えないため資産運用は重要です。とはいえ、貯金もある程度は必要です。資産運用はリスクがありますが、対策を取って運用すれば資産増加につながる可能性は広がります。

1,000万円の資産運用でどれくらいの利益が得られるか

利益は利回りによって変動しますが、個人投資家に最適なのは10%程度です。ただし、投資を始めたばかりのころは理想通りにいかないケースも多いため、現実的な5~9%を目安にしましょう。株式と債券に分散投資するなら3~5%にするなど、運用方法によって目標を変えます。以下で一例を紹介しますが、あくまで参考数値で実際の投資結果とは異なります。

1,000万円を10年間運用した場合、総額いくらになるか

1,000万円を10年間、利回り2~10%で運用した場合の総額を表にして紹介します。

2%

3%

4%

5%

10%

10年後の総額

1,218万9,944円

1,343万9,164円

1,480万2,443円

1,628万8,946円

2,593万7,425円

利益

218万9,944円

343万9,164円

480万2,443円

628万8,946円

1,593万7,425円

このように、利回りが2倍だからといって単純に利益が2倍になるわけではありません。出た利益を運用に回せるため、2倍以上の利益になります。そのため、利回りや運用期間が長いほうが利益は増えやすくなります。

1,000万円を運用し、目標総額1,500万円、2,000万円を目標に設定した場合に何年かかるか

1,000万円を運用した場合、目標金額に到達するにはどの程度の年数がかかるのでしょうか。ここでは、1,500万円・2,000万円に到達する年数を表にして紹介します。

2%

3%

4%

5%

10%

1,500万円になるまでにかかる年数

20年6か月

13年9か月

10年4か月

8年4か月

7年

2,000万円になるまでにかかる年数

35年

23年5か月

17年8か月

14年2か月

7年3か月

1,000万円を用いて資産運用を行う際の注意点

資産運用は増やすことも重要ですが、今ある資産を守ることも大切です。ここでは、資産を守りながら運用するための注意点を解説します。

預貯金分と投資分とに分ける、分散投資をする

手元にある資産のうち、どの程度なら投資に回しても大丈夫かを検討しましょう。特に、投資初心者の場合1,000万円すべてを投資に回すのはおすすめしません。預貯金をある程度残して、投資分を捻出しましょう。投資は必ず儲かるわけではないため、リスクを分散させる分散投資が基本です。資産分散の基本は、現金・金融商品(証券)・不動産の3つです。

ポートフォリオを決める際、無理はしない、ハイリターンを狙わない

ポートフォリオは金融資産の組みあわせや比率のことです。ポートフォリオを決めるときには、無理をしないことが重要です。投資は分散投資が基本ですが、苦手なものには投資する必要はありません。

また、利益を一気に得ようとしないことも大切です。理想としては、長期分散投資がよいでしょう。一気に大金を投資するのではなく、毎月数万円ずつ10年間投資するなど、長期的に投資します。リターンが大きければリスクも大きくなるため、どの程度のリスクまでなら許容範囲か検討します。運用目的や期間などを考慮しながら、適したものを選びましょう。

1,000万円の運用は目標やライフプランを決めることが大事

資産運用の際には、しっかりと目標を決めることが重要です。例えば、今ある資産をどのくらいまで増やしたいのか、何年で目標を達成したいのかなど、具体的なプランを決めましょう。

資産運用の目標を定めるには、はじめにライフプランを立てることが大切です。子どもの進学資金はいくら必要か、定年までにいくら貯めるかなど具体的に検討します。

以下では、例えば「1,000万円を10年間運用する」という目的の場合、どのような運用方法になるのか解説します。

ライフプランとは何か、ライフプランの立て方

ライフプランとは、自分の生涯生活設計のことです。結婚や出産、住宅の購入などのライフイベント、子育て期や老後などのライフステージに沿って、詳細の計画を立てることを指します。ライフプランを立てる際には、「お金」「健康」「生きがい」のバランスをしっかりと考慮することが大切だといわれています。

年代(ライフステージ)で見るライフイベント、お金に関するライフプラン例

年代ごとに起こるライフイベントやお金に関するライフプランの一例を紹介します。

年代

ライフイベント

お金に関するライフプラン

20代

就職(一人暮らし)

引っ越し資金

30代

結婚・出産

結婚・出産資金

40代

子どもの教育・進学

住宅購入

塾や習い事・進学資金

住宅購入資金・住宅ローンの返済

50代

子どもの独立

住宅ローンの返済

老後資金の準備

60代

定年退職

退職金の運用

非課税制度を押さえておく

資産運用の際には、できるだけ課税額を抑える工夫が必要です。高額な資金を運用して利益が多く出れば、その分だけ課税されるため、非課税制度についてしっかりと理解しておきましょう。非課税制度を利用すれば、投資で得た利益の一部を非課税にできたり、所得税などの控除を受けられたりします。

非課税制度としてメジャーなのは、「ふるさと納税」や「NISA」、「iDeCo」などが挙げられます。これらの制度を積極的に活用してみましょう。

リスク別に見る、1,000万円で始められる資産運用の種類を紹介

資産運用はリスクとリターンの度合いによってわけられますが、以下ではリスク別にそれぞれの資産運用方法の特徴を解説します。ただし、リスクの度合いはあくまでも一例です。また、詳細については省略しますが、国内外ETFや不動産小口化商品、米国小口不動産、海外積み立て投資、仮想通貨、太陽光発電などの種類もあります。

【ローリスク】

ローリスクとは、比較的リスクの低い運用です。その分リターンも低めになりますが、他のリスク度合いよりは安全に運用しやすいでしょう。

定期預金

定期預金は元本保証があるため、安全に資産運用できます。口座を開設して預け入れるだけで始められるため、すぐに資産運用できるのもメリットです。ただし、想定利回りは0.01%程度とリターンは低めです。

債券(国債、社債)

国債や社債は個人向けに国や企業は発行する債券です。国債は国が発行しており元本も保証されるため、安心感があります。社債は企業が倒産しない限り元本利子が保証されるため、信用度の高い企業ならリスクは低いでしょう。

【ミドルリスク】

ミドルリスクとは、ローリスクとハイリスクのちょうど中間ぐらいです。中程度のリスク、リターンがあるといったイメージになります。

投資信託

投資信託とは資金を用意して、資産運用自体は投資の専門家であるファンドマネージャーに任せるといった形の投資方法です。利益が出れば、売買差益や分配金などを受け取れます。ただし、購入手数料などのコストが発生します。

REIT

REITとは「上場不動産投資信託」のことです。投資家から資金を集めて、その資金で不動産を購入して、賃料や売買益などを分配します。利回りは一般的に3~8%程度とされていますが、変動が激しいため注意が必要です。

不動産投資

不動産投資とは、不動産を購入し、賃料や売買益などを得る投資方法です。マンションなどの部屋を貸し出せば定期収入かできますが、空き室のリスクや物件管理の手間などがあります。

不動産私募ファンド

不動産私募ファンドとは、投資の対象を不動産だけに絞っているファンドです。投資信託の不動産バージョンのようなイメージでよいでしょう。利回りが比較的安定していますが、運用期間が決まっており自由に決めることはできません。

ヘッジファンド

ヘッジファンドとはさまざまな金融商品分散投資して、高い利益を出すことを目的としているファンドです。利回りは10%以上と高めですが、まとまった資金がないと運用できないため、富裕層など向けのファンドです。

保険(変額保険)

生命保険などには、投資信託の仕組みを取り入れているものもあります。保険料を運用し、その実績によって保険金や解約返戻金などが変動する仕組みです。保険は商品によって利回りが大きく異なりますが、病気などの際の備えにもなります。

【ハイリスク】

ハイリスクは、資産運用の中でももっともリスクが高めです。しかし、運用がうまくいけばその分大きなリターンを狙えます。

FX

FXとは「外国為替証拠金取引」のことで、投資家には人気の高い投資方法です。ただし、FXには知識やスキルが必要で、失敗した場合の損失も大きくなります。そのため、初心者にはおすすめできません。

株式投資

株式投資で利益を得るには、購入した株式を売買して売買益を得る方法と、配当金を受け取る方法の2つがあります。市場や銘柄の選定が重要になるため、知識やスキルが求められるでしょう。失敗すれば損失も大きいです。

【参考】初心者におすすめの資産運用

初心者におすすめの資産運用は、年代や資産によっても異なります。20代なら失敗しても挽回しやすいため、多少リスクのある運用(株式投資など)でもよいでしょう。30代で家庭があるのならリスクの低い債券投資など、40代以降はリスクは取れないがお金がある世代でもあるため、債券投資や高配当株などが向いています。

運用資産が100万円程度なら元本保証のある債券投資、1,000万円なら多少リスクのある株式投資や投資信託なども選択肢に入ります。

資産運用セミナーへの参加もおすすめ

資産運用初心者なら、資産運用セミナーに参加してみましょう。ファイナンシャルプランナーなどの、資産運用のプロから意見を聞けます。それらを参考にして、ライフプランと資産運用について考えられるためおすすめです。

まとめ

1,000万円あればほとんどの金融商品に投資できるため、貯蓄以外の運用方法を検討するよいタイミングです。運用方法はさまざまでリスクやリターンも異なるため、運用の目的やライフプランにあったものを選びましょう。

資産運用を成功させるためには、セミナーに参加して勉強するのもひとつの方法です。
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