コラム

NISAとは?初心者が選ぶポイント、メリット・デメリット、始め方について解説

NISAとは、「少額投資非課税制度」のことです。資産運用をしたい、投資にチャレンジしたいと考えている人も多いでしょう。NISAは投資初心者でも始めやすくなっています。この記事では、投資初心者に向けてNISAとは何か、NISAのメリットやデメリット、始め方などについて解説します。ぜひ、参考にしてください。

NISA(ニーサ)とは

NISA(ニーサ)とは何なのでしょうか。以下では、NISAの概要や導入された背景を解説します。

概要

NISAとは、「Nippon Individual Savings Account」を略した言葉です。簡単にいえば、投資で得た利益が上限までなら非課税になる制度です。非課税口座の上限は毎年120万円となっており、120万円以内の金融商品を運用して得た利益には税金がかかりません。

通常の投資の場合の税率は20.315%となっていて、例えば10万円利益を得たとしたら、約2万円が税金となり利益が減ってしまいます。NISAでは税金がかからないため気軽に投資しやすく、NISAをきっかけに投資を始める初心者も増えています。

導入された理由

NISAが導入された理由としては、若い世代が将来の資産形成に気軽に取り組める環境を作るためです。日本では、預貯金や投資信託、株などの金融資産をまったく保有していない世帯も多いといわれています。気軽に投資ができるNISAをきっかけとして、資産形成に取り組んでもらうことを目的としています。

また、貯蓄から投資に資金供給を促し、経済成長を生み出すことも目的の1つです。日本では家計が保有する金融資産の半数が預貯金です。そこで、貯蓄から投資への流れを作り、経済成長のために家計を有効活用するという目的があります。

NISAの種類

NISAには、一般NISAとつみたてNISA、ジュニアNISAの3種類があります。その中でも、NISAと呼ばれるのが一般NISAです。つみたてNISAは、その名のとおり積み立てに特化したNISAで、ジュニアNISAは未成年者のためのNISAです。

一般NISA(ニーサ)

つみたてNISA

ジュニアNISA

対象者

日本に住む20歳以上の人

日本に住む20歳以上の人

日本に住む0~19歳以下の人

年間の非課税枠

120万円

40万円

80万円

投資対象商品

上場株式(ETF、REIT含む)、公募株式投資信託

投資信託・ETF(金融庁が定めた基準を満たしたもの)

上場株式(ETF・REIT含む)、公募株式投資信託

投資方法

一括買付、積み立て

積み立て

一括買付、積み立て

投資可能期間

10年間

20年間

8年間

非課税期間

最長5年

最長20年

最長5年

NISA口座を開設できるのは1人1口座のみとなっています。複数のNISAを同時に運用することは不可で、選べる種類は1つだけです。

NISAの種類別メリット・デメリット

NISAは3種類ありますが、それぞれどのようなメリットがあるのでしょうか。以下では、NISAの種類別にメリット・デメリットを紹介します。

一般NISA(NISA)

一般NISAのメリットは、大きな値上がり益や分配金などが期待できる点です。一般NISAは、株式や投資信託などへの投資も可能となっているため、より大きな利益が得られる可能性があります。利益は非課税で、値上がりした時点でいつでも現金化できます。

ただし、損失が出た場合でも、他の口座との損益通算ができません。他の口座で利益が出ていたとしても、NISAの損失を損益通算できないので、課税対象となってしまいます。

つみたてNISA

つみたてNISAのメリットは、少額から始められることです。金融機関にもよりますが、100円から投資可能なケースもあるので、投資しやすくなっています。また、運用利益は20年間非課税と長期間になっているため、長期・積立・分散投資に適しています。コツコツ資産形成したい場合によいでしょう。

ただし、一般NISA同様につみたてNISAで損益が出た場合、損益通算はできません。また、投資対象商品が一部の投資信託に限られており、株式などに投資できない点もデメリットです。

ジュニアNISA

ジュニアNISAのメリットは、相続税対策になることです。ジュニアNISAでは、子ども1人あたり年間80万円の非課税枠が設けられています。上限まで5年間運用した場合、合計400万円の利益が非課税、相続税も0円で子どもに残せます。

デメリットとしては、途中引き出しができないことです。18歳になるまで積立資金を引き出すことができず、引き出した場合には課税対象となってしまいます。

初心者がNISAの種類を選ぶポイント

一般NISAとつみたてNISAはどちらか1つしか選べません。ここでは、初心者がNISAの種類を選ぶ際のポイントを解説します。

一般NISAに向いている人

一般NISAは、年間の非課税枠が120万円とNISAの中でもっとも大きくなっています。また、一括投資もできるため、ある程度預貯金に余裕があって、収入を投資に回せる人に向いています。

また、一般NISAは投資信託だけではなく上場株式やREIT、ETFなどにも投資可能です。これらの金融商品の中には、値動きの大きいものも多く、投資する金融商品によっては大きな利益が得られる可能性もあるでしょう。そのため、投資を積極的に行って大きな利益を狙いたいと考えている人にも向いています。

つみたてNISAに向いている人

つみたてNISAに向いていないケースはほとんどありません。さまざまな人に向いている投資方法だといえるでしょう。特に、少額からコツコツ投資したい人には特に向いています。年間の非課税枠が40万円と少なめですが、投資期間が最長20年と長く、少額からの投資が可能です。

また、分散投資することでリスク軽減もできるため、投資初心者の人や投資信託の銘柄選びに不安がある人にもよいでしょう。

一般NISAを始める方法

一般NISAを始めるにはどうすればよいのでしょうか。ここでは、一般NISAを始める方法を解説します。

1.金融機関を選ぶ

一般NISAを始める際には、証券会社や銀行、投資信託の運用会社などで 一般NISA口座を開設しなければいけません。NISA口座は1人1口座しか開設できないため、自分に合った金融機関を選びましょう。ただし、手続きをすれば、1年単位で別の金融機関に変更することも可能です。一般NISAからつみたてNISAへの変更もできるため、覚えておきましょう。

2.一般NISA口座を開設する

金融機関を選択したら、実際に一般NISA口座を開設します。一般的な口座開設手順は以下のとおりです。

1.NISA口座を開設する金融機関に、住民票と申込書を提出する

2.金融機関が税務署にNISA口座の重複がないか確認する

3.税務署から金融機関に確認書が交付される

4.口座開設が完了

対面で申し込みをする場合には、本人確認書類(運転免許証やパスポート)とマイナンバー確認書類が必要です。郵送の場合には、NISA申請書も必要になるので、あらかじめ用意しておきましょう。

一般NISAの注意点

一般NISAを始める際は、非課税枠を有効に活用するためにも2つのポイントに注意しましょう。

非課税枠を翌年に繰越できない

一般NISAでは年間上限120万円まで投資ができます。しかし、資金の関係などから上限まで投資しないケースもあるでしょう。例えば、年間80万円まで投資をした場合、未使用の枠が40万円残りますが、利用しなかった分を翌年に繰り越すことはできません。120万円に前年の残り40万円を足すことはできないので、注意してください。

新しく購入した金融商品のみが非課税の対象になる

一般NISAを利用する前に、株式や投資信託などの金融商品を持っていたという人もいるでしょう。一般NISA口座に所持している株式などを移したいと考えている人もいるかもしれませんが、非課税が適用されるのは新たに購入した金融商品のみです。すでにある投資信託などは対象外で、一般NISA口座には移せません。

2024年から新NISA制度が始まる

NISAの見直しが行われ、2024年から新NISA制度が始まります。すでに一般NISAを利用している人は、自動的に移行される仕組みです。2024年からの新NISAはどのように変わるのでしょうか。

まず、一般NISAは2階建て制度に変更されます。1階部分は積立投資が対象で年間投資上限は20万円です。2階部分は従来通り上場株式などが対象で、年間上限が102万円となります。原則、2階部分の非課税枠を利用するには、1階部分で積立投資をしなければなりません。

また、つみたてNISAは口座開設可能期間が5年延長され2042年までとなり、ジュニアNISAは2023年までで制度が終了となります。

まとめ

NISAには、一般NISA・つみたてNISA・ジュニアNISAの3種類があります。それぞれに特徴やメリット、デメリットが異なるため、投資目的や資金などを考慮しながら、自分に合ったNISAを選びましょう。

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